足るを知る

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近ごろ「もったいない」という言葉が日本を知る上で、広く海外に紹介されている。
ノーベル平和賞をとったアフリカ人女性ワンガリーマータイさんが「MOTTAINAI」として世界に紹介したことが大きい。
もともと昔の日本人の暮らしの基本だった「もったいない」は、物を捨てる前に想像力を働かせることから始まる。

浴衣が古くなったら、子供のおむつにし、おむつでも使えなくなったら雑巾に、雑巾でもぼろぼろになったら下駄の鼻緒に…そして最後は燃料として使う。

新商品の発表や企業広告でもてはやされている言葉である「エコ」は、昔の日本ではすでに「もったいない」という言葉として根付いていたのだと気づく。
Japanese summer
【写真/2012年の今も現役。1970年(昭和45年)頃の扇風機。東京芝浦電気CRYSTAL ZEPHYR】


「もったいない」という言葉を通して日本を知り日本に興味を持ったある外国人女性が来日して幻滅したことが新聞記事になっていた。
もったいない精神を持つ憧れの国である日本に降り立つと、ごみ箱には10分と使っていない弁当の空箱や割り箸が沢山すてられて溢れかえっていた、というのだ。
今や外国から注目されている言葉「もったいない」は、すでに日本にはなかったという話だ。
「足るを知る」という言葉がある。
人の欲望は果てしないので、どこで満足するかが肝心だ。
そうしないと死ぬまで満足せずに終わってしまう。
夢を持つことと、足るを知るは別問題だ。
今自分が置かれた状況で、どう生きるかということだと思う。
一生他人の物差しで人生を測っていたのでは、たどり着けない。

自分の物差しを持つことだ。
人生は他人と比べるものではない。
「足るを知る」のあとに続く言葉がある。
「足るを知る者は富む」だ。
この言葉は、幸せな気持ちにたどり着くには「足る」を「知る」ことだと教えている。
祖母に幼い頃、「人は人」「自分は自分」と言われたことを思い出した。
ことある毎に、この祖母の言葉を思い出すわたしは「足るを知っていない」のかもしれない。

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