記憶は感情とつながっている

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記憶は感情とつながっている。というより、感情をともなった記憶は長い間残るのだと思う。
「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり…」とふいに妻が言い始めた。
「鐘の声(こえ)でしょ」とわたしが言ってちょっと口論になってしまった。


どちらが正しいかは置いておくが、はたして「ひとえに風の前の塵に同じ」まですらすらとわたしはいうことが出来た。
30年以上も昔に学校で憶えた(憶えさせられた?)文章は、立って皆の前で暗唱させられた文章だ。
九九と同じで、全て言い終えた瞬間にみょうな達成感があった。
平家物語の暗唱を聞いていた息子が、
「あー。俺それ全部忘れた」
と言う。
去年憶えた平家物語をすでに忘れてしまったらしい。
その後に息子が放った言葉は記憶というものをよくあらわしていた。
「ほとんど憶えてないけど、それが好きだったっていうのは憶えてる」
長いことわたしたちの記憶にあるものは、人生の中でどんな役割を果たすのだろうか。

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