映画の感想:攻殻機動隊

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攻殻機動隊』(こうかくきどうたい)は、1995年に上映されてハリウッド映画にも多大な影響を与えたとちまたで言われている日本のアニメ映画。映画『マトリックス』で主人公たちの首の後ろにプラグがあるところなどはまさに『攻殻機動隊』を模している……と、このような情報はつい最近知ったこと。

以下、映画『攻殻機動隊』の感想。

攻殻機動隊のDVDパッケージのイメージ

わたしは事前知識なしで、この1995年の映画を2020年の今日見た。
DVDのパッケージをちらっと見た段階でわたしの『攻殻機動隊』に対するイメージは、

クールな男性キャラが活躍する近未来アニメ

だった。実際は少佐と呼ばれるタフな女性刑事が、電脳社会の犯罪に立ち向かう映画だ。わたしはパッケージ絵の主人公を男性だと勘違いしていた。

主人公と義体

主人公の草薙素子(くさなぎ もとこ)少佐は女性刑事。通称「少佐」と呼ばれている。「義体」と呼ばれるサイボーグの身体を持ち、電脳犯罪に立ち向かう。脳は人間だが、それ以外のパーツはサイボーグという設定。だから人間離れしたアクションをこなす事ができる。しかも本人が意図すれば、特別な機械や端末を必要とせずネットにアクセスすることができるようだ。同僚の刑事も草薙少佐と同じく脳以外はサイボーグであったりする。同僚の中には、ほぼ生身の人間もいるが、それは少数派。

映画に登場する武器

マシンガンは人を殺す武器なので、かっこいいといってしまうとどうかと思うが、アニメながら登場する武器がかっこいい。敵のハッカーや少佐が使いこなす光学迷彩服(身体を景色に溶け込ませて透明にみせる服)も電脳犯罪とあいまってかっこいいのだ。少佐がビルの屋上から飛び降りて景色と一体となる最初のシーンは必見。(ほぼマトリックスです。まあ、こちらが先なのですが)

アジア(中国)を舞台にした先見性

近未来には間違いないが、映画の舞台設定は西暦2029年のアジアの一角。映画の時代設定まで、もうすぐではないか。で、その舞台となるアジアの一角は、中国の上海を思わせるような雑踏とした庶民の街並みである。(街の看板がほぼ中国語。ときどき日本語もまじる)このあたりの中国を意識したような設定は、先見性を感じる。なぜなら、サイバー犯罪や通信機器の技術に関して昨今は中国パワーが強いから。そもそも映画に登場する「電脳」という言葉は中国語で《コンピュータ》のことだ。
1995年当時はそうでもなかったと思うが、未来を予測していたのではないかと思わせる舞台設定だ。

現代は『攻殻機動隊』に追いついたか?

インターネット全盛の今だからこの映画の凄さがわかる。脳だけがヒトで、他はサイボーグ。現代なら違和感なく受け入れられるのではないか。たぶんわたしが1995年当時、『攻殻機動隊』を観たとしたら「なんだこりゃ」とはてなマークが3つくらいついていたかもしれない。時代がやっと映画に追いついたということだろうか。原作は漫画ということなのでこちらもぜひ読んでみたい。

人類はコンピュータを使う事で外部に記憶を持ち始めたとき、もっと事の重大さに気づくべきだった、とは映画のセリフ。わたしもまだピンときていない。でも1995年に予見できていた人がいたのだ。

押井守監督について

この映画が話題になっていた1995年当時、わたしは映画館に足を運ばなかった。要するに『攻殻機動隊』を観なかった。海外でも絶賛!などと物凄く話題になっていた。でも、そういう目で見てしまうとつまらないものもよく感じてしまうのではないかと思ったのだ。ひねくれていたのだ、わたしは。

ただ『攻殻機動隊』を監督した押井守の名前だけは印象に残っていた。なぜなら『攻殻機動隊』が上映される11年前、わたしが中学生の頃に観た映画『うる星やつら2/ビューティフル・ドリーマー』の監督が押井守だったからだ。『うる星やつら2/ビューティフル・ドリーマー』は友達に誘われて見に行った映画だった。わたしはテレビアニメの延長のつもりでこの映画を見に行ったのだったが、映画を見ている最中、その醸し出す雰囲気に圧倒されたのだった。押井守、この監督なんか違うなぁ、と。

沢山の人と人とが織りなすワイワイガヤガヤの喧騒。対して人と人とが、一対一で接するときの静けさ。あるいは人が自分の内面に対して抱く不確実性や不安感。これらの描き方がもの凄く上手い監督なのだ。押井監督は。

まとめ

『攻殻機動隊』は、今さら感もある古い映画ではある。
しかし、まだ時代がこの映画に追いついていない部分もあり、一度見ただけでは分からない部分も多く……というか考えさせられるセリフなどが多く、もう一度じっくり見てみたくなる映画だ

もちろんおすすめ映画としたいが、人によっては途中退出(わたしの妻)してしまう映画でもある、とも付け加えておく。(わたしが感動にひたっていると妻が「何アレ?」と言ってきた)
そうそう、映画のBGMに使われている何を言っているのか分からない歌(たぶん日本語だと思うが)も好き嫌いはあると思うがわたしは大好きだ。

映画の主人公たちが使いまわす「電脳」「義体」「人形使い」「ゴースト」など言葉の響きも印象深い。わたしは特に主人公の草薙少佐が時々に口にする「ゴースト」という言葉が印象に残った。この映画の英字タイトルが「GHOST IN THE SHELL」であり、映画の一つのキーワードになっている。殻の中にいる幽霊とはわたしたちの事か?

「ゴースト」とは一体何を意味するのか?そんな事を考えながら観るのも面白い。『攻殻機動隊』はこうした言葉の持つ意味一つをとってみても中々に考えさせてくれる映画である。

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