映画の感想:ストレンジャー・ザン・パラダイス

好きなもの

ニューヨークで一人暮らしをするウィリーは、、ハンガリーから渡米して来た従妹のエヴァを10日間あずかることになった。
どちらも年頃の男女。
映画だから、恋愛が絡んでくるのかと思いきや、恋愛シーンは一切なし!
この点がストレンジャー・ザン・パラダイスの一番のポイントだ。

コメディではないのに笑いどころ満載な映画だ
メイキングがカラーなのに本編はモノクロ。
芸術的な雰囲気を出そうとモノクロで撮ったのか、と色眼鏡で見ていたら、いい意味で裏切られ楽しい時を過ごせた。

とにかく従妹のエヴァが変だ。
カセットテープで好きな曲を聴くシーンは聴いている曲が変である。(スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの唄う「I Put A Spell On You」という曲らしい)

ウィリーは賭け事ばかりでその日暮らしの若干ヤバい奴なのだが、エヴァの前ではかすんでしまう。
エヴァは空気を読まなさすぎる

ニューヨークを去るエヴァに対しウィリーが餞別にドレスをプレゼントすると

「さえないドレスね。私のこのみじゃないわ」

とばっさり。

見ている人の期待がこうもあっさりと裏切られると笑えてくる。
いや実際この映画は笑えるシーンが満載。個人的にはハンガリー語で強引に会話するおばもいい味だしていて好きだ。

終盤、ウィリーとエディがいかさまポーカーで儲けて、雪の降るクリーブランドまでエヴァに会いに行く。
ウィリーたちはエヴァをさそってフロリダの海でバカンスとしゃれこもうとするが一転。
最後にウィリー、エヴァ、エディの3人がそれぞれ別の場所で結末を迎える事になる。

さっきまで一緒にいた3人が一瞬にして別の場所で結末を迎える。
なんだかマジックにも似たかっこ良さ。
ラストで思わず「芸術的だ!」と心の中で叫んでしまった!

周囲の人たちで人生って変わっていくんだなと思う。

参考

熱い曲です!!

『ストレンジャー・ザン・パラダイス』挿入歌・I Put A Spell On You

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