映画「カンフー・パンダ」をファミリー映画だと思わない理由

映画「カンフー・パンダ」を観た。
iTunesストアでのレンタルで、価格は300円だった。
わたしのようにレンタルショップが家の近くにない田舎に住むものとしては、非常にありがたい。
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【写真/2011年12月22日 茶碗に描かれた龍】
感想としては、凄く楽しめた。ファミリー映画のくくりとしては、もったいない。万人におすすめしたい。
なぜなら、この映画のテーマが「人を信じること」だからだ。


ストーリーは、デブで食いしん坊の主人公ポー(パンダ)が、ひょんなことから「龍の戦士」になってしまい、世界を救う話だ。
最強の敵タイラン(ヒョウ)は、ポーが持っている「龍の巻物」を狙っており、最後は2人の一騎打ちとなる。
CG映画のため、スピード感は抜群だ。全体的には、キャラクターの個性もあり、コメディータッチの映画だ。
わたしは、小学生の子供たちと観た。
大人と子供では、笑うポイントが違う。子供たちが大爆笑するところでは、わたしは普通に笑う程度。
子供たちの感想は、「また観たい」とか「面白かった」だが、わたしは違った。
この映画の一番のおすすめは、「龍の巻物」の秘密にある。
「龍の巻物」は、「龍の戦士」にしか、その中身を見ることはゆるされていない。
そして、「龍の戦士」は、一番強いカンフー使いのみがなることができる。
この映画のなかで、「龍の巻物」の秘密が意外な人物の言葉から明かされる。
もちろん「龍の巻物」の秘密を、ここで明かすことはできないが、わたしが一番感動した部分は、この「龍の巻物」の中身とその意味を知ったときだった。
自分が「特別である存在になるには」とか「特別な何かを作るには」どうすればいいのだろう。
たぶん、そんなことは本当は誰もが知っている。
あたりまえすぎて、簡単すぎる「この答え」を映画「カンフー・パンダ」は、観た人を笑わせつつも表現している。
この映画を観ようと思ったきっかけは、大好きなジャッキー・チェンが出演していたから。
とはいえ、ジャッキー・チェンは、声優での出演だった。
ジャッキーは、マスター・モンキーという猿のカンフー使いの役。わたしが観た映画は、日本語吹き替え版のためジャッキーにふれることはなかった。
しかし、主人公のポーとシーフー老師が箸で肉まんをつかみ合うシーンで、昔のジャッキーのカンフー映画らしさがでていた。
このシーンは、かなりスピード感もあり、笑えた。
検索するときにのジャンルで「キッズ向け」や「ファミリー向け」となっているが、この映画に対してはもったいない。
「自分を」いや「相手を」信じなくなった大人たちこそ、観るべき映画かもしれない。

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