子どもは残酷な生き物である

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子どもは残酷だ。
夕方、納屋の軒先に虫かごが置いてあった。中を見ると、バッタがぴょんぴょんと飛び跳ねて虫かごから出たがっている。9月になったとはいえまだ日差しは強い。バッタは大小様々にいるが、エサらしきものは虫かごにはおいてない。


こんな場所においては一日ももたずにバッタは死んでしまうと思って子どもにいうと、子どもは「エサは入れたよ」という。
虫かごに目を近づけよく見ると、バッタに混じりカマキリがいる。カマキリは虫かごにいる一番大きなバッタより幾分か小さいので先程わたしが見た時には気がつかなかったようだ。
「エサは入れたよ」と子どもはいった。
てっきりバッタを飼っているのだとばかり思っていたので、バッタがエサだという発想はなかった。
明日になれば、バッタは何匹か減っているに違いない。
見てはいけないものを子どもに見せられたような気がした。
子どもは残酷だと思う。
少ししてから、あの虫かごは人間社会の縮図のようにも思えてきた。
子どもは残酷ではあるが、その目は正直でもある。

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