天井のもようが顔になるとき

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朝。
知夏が昨日の夜、熱をだして辛そうに「はぁはぁ」していたんだよ と妻に言われる。
今朝になると熱は嘘のように下がっていた。
本人は元気そうだが、少し咳こんでいる。
熱といえば、わたしは小学生時代よく休んだ。
築100年くらいの古い家だったので、熱をだして寝ていると木でできた天井の年輪のもようが、顔にみえてくる。


熱がでているせいか、頭がぼぅっとしてきて、何も考えられなくなってくる。
しだいに天井のもようが、何かの顔にみえてくる。しかし、それは人間の顔ではない。
顔はしだいに大きくなり、何かわたしに話しかけてくるのだが、何を言っているのかは分からなかった。
熱がひどいときは、天井の顔の数も増える。天井のあちこちから、私に話しかけてくる顔があった。
小学生をすぎると、熱をだしても天井には顔は現れなくなった。
夜。妻は仕事で忙しいため、遅くなる旨、朝に聞いていたとおり、夜9時になっても帰ってこない。
今住んでいる家の天井には、顔のような模様は、みあたらないなぁ、と思う。
知夏は今晩は早く寝かせた。すこし顔が赤く、熱もあるようだ。
一人布団に寝かしつけると、こちらから言う前に、知夏から「おやすみ」という声がした。
元気そうな声だ。
直也が、寝る時に「とうちゃんは寝ないの」と聞いてきた。
わたしは、洗濯物をほしてからね と言った。
洗濯物をほしてから、少し本を読んで寝ることを考えている。

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