人はまわりまわって誰かの役にたっている – 映画「素晴らしき哉、人生!」

好きなもの

一言でいうなら、「生きることを肯定できる映画」。
観て損はなし!いや見るべき!

ストーリー

夢をあきらめながらも、誠実に生きてきた主人公のジョージ。
人生の節目節目に逆境に立ち向かいなんとか生きてきた。ある日、大金を失いビジネスが立ちいかなくなり自殺を図ろうとする。
そこに翼の無い天使(といってもおっさん)が現れる。「俺なんか、いなければ!」と叫ぶジョージに天使は、「ジョージがいなかった場合の世界」をみせてあげる。

時は雪の舞うクリスマスイブ。
ジョージは、小さい頃から自分がどれだけの人に関わってきたか。また、どれだけの人の役に立ってきたかを身をもって知る事になる。
そして、クリスマスイブに奇跡は起きる。

感想

わたしの観たDVDは、淀川長治の解説映像が冒頭に流れるもので、往年の日曜洋画劇場を思い出した。(なぜか淀川長治のあの語り口で映画解説をされると、その映画の期待値が高まるんですよね)

感想としては、淀川長治のおすすめする映画にハズレなし!といったところ。

映画「素晴らしきかな、人生!」は、1946年制作のアメリカ映画でしかもモノクロ。
今の時代すすんでみる人はいないだろう。
でも観て損はなし!次々と襲い掛かる難題に立ち向かう主人公の機転とユーモアを交えた展開は、2時間10分が短く感じられるほど。

クリスマスイブに奇跡が起きる!

との表題は嘘じゃない。

最後は、主人公のジョージと一緒に心の中で「メリークリスマス!」と叫んでいるはず。
笑っちゃうけどなんだか泣けてくる。そして自分の人生を顧みる。
生きるっていいな!と思えてくる映画だ。

主人公の妻メアリーを演じたドナ・リードは現代でも通じる美人。見ているだけで「映画っていいですね」と言ってしまいそう。
何と言っても、主人公のジョージを演じるジェームズ・スチュアートの人間味あるれる演技が魅力的。
弟のため自分の夢をあきらめる。困っている人には優しく手を差し伸べる。しかし悪い奴には口汚い言葉でやり込める。(この口汚い言葉のシーンなどに、意外にいいことを言っていたりして爽快!)

冒頭シーンこそ古臭く「モノクロ映画だなあ」と感じていたが、映画って引き込まれるとモノクロとかカラーとか関係なくなるんだな、と見終わって思う。

人はまわりまわって誰かの役にたっている!

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