グラウンドが整備されていない高校の野球チームは弱い

「グラウンドが整備されていない高校の野球チームは弱いんですよ」
2011-07-27 at 17.11.26blog
【写真/2011年7月27日 鹿島スタジアム】
以前一緒に仕事をしていたS先生がよく口にしていた言葉だ。
彼は、地元では強豪の野球部の部員だったこともあって、一緒に営業にまわった高校にグラウンドがあると、いつもじっと観察し、最後にこの言葉を口にしていた。
彼は、スキーのジャンプ競技を趣味としていたが、ある日、その道でやっていきたいとわたしに伝え、仕事を辞めていった。
わたしは、通勤中の車窓などから、高校のグラウンドを目にする度に、彼と彼のこの言葉を思い出す。


これと同じ言葉を、やはり地元の私立校で野球部監督をしていた持丸修一さんの講演会で聞いたことがある。
「勝てるチームづくり」という副題がついていた。
「もったいないなあ」
S先生は、雑草が生えて、整備が行き届いていないグラウンドを見て、こうも言った。
食事を食べ残したりするときに使うことの多いこの言葉は、こんなときも使うのかと思った。
綺麗でないグラウンドを見て、「もったいない」という気持ちは、きっと色んな意味が含まれていたのだと思う。
自分が掃除したり、整備したグラウンドには愛着がわく。
綺麗にすれば、使う人の心が綺麗になる。
雑草や石につまづいたりするような、怪我も少なくなるかもしれない。
感謝の気持ちが生まれる要素は沢山ある。
「強さ」というものは、そういう気持ちから生まれるのかもしれないと思った。

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