短歌

長崎瞬哉(詩人)

短歌:オリオン

白銀を家路に急ぐ 自転車の吐く息白くオリオン曇らん
長崎瞬哉(詩人)

短歌:夕やけ

夕やけを心に収め帰宅する妻がはしゃいでねえ見た?と言ふ
長崎瞬哉(詩人)

短歌:令和2年

入学の式に父母の姿なしウイルスの姿いまだ掴(つか)めず長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

短歌:先進国

対岸の火事と思へば安心し目の前に来て手遅れと知る長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

短歌:声

童らの声絶えて久しく なりぬれど雲雀(ひばり)世に問ふ歌は響かん長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

短歌:負けるが勝ち

ことわざに負けるが勝ちとあるけれどたまには負けずに勝ってみたいよ長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

暴風に耐える草木を見た夜は

目をとじて聞け天の歌声長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

短歌:雨

平成に終わりを告げし天皇の自らの意思国に降りゆく長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

短歌:お家へ帰ろう

残業をしても給料変わらないだったら帰ろう家庭円満長崎瞬哉
ゆこ

短歌:はんぶんこ

はんぶんこ三人いるからさんぶんこどれが大きい?どれが小さい?ゆこ