ミツオ君

長崎瞬哉(詩人)

短編:教室ロケット

「教室ロケット」/長崎瞬哉 ある日、ぼくの投げたバスケットボールがミツオ君の顔に当たった。鼻血こそ出なかったが、ミツオ君は痛そうだった。ミツオ君は、ぼくより体が大きくてがっしりとしている。でも、スポーツは苦手だ。 ぼくのクラスの男子は、自分...