俳句

児童書のおすすめ本

本の感想:俳句ステップ!

七実やクラスメイト、おばあさんが物語の中で詠んでいる数々の俳句は、作者であるおおぎやなぎさんが当然詠んでいるはず。さりげなく登場するこれらの俳句たちが、あたかも小学生やおばあさんが詠んでいる句に感じて物語に入り込んでしまう。
長崎瞬哉(詩人)

俳句:紅葉

綺麗とは名もなき路の紅葉かな
長崎瞬哉(詩人)

俳句:城跡

亡き城や眼下に広がる過去の夢
長崎瞬哉(詩人)

俳句:月見酒

宵の口気づけば今夜は月見酒
長崎瞬哉(詩人)

俳句:落ち葉

沢蟹が落ち葉のしたにこれ如何に
長崎瞬哉(詩人)

俳句:柿の実

高すぎて取れない柿を鳥が食ふ
長崎瞬哉(詩人)

俳句:秋の花

朝顔が秋はまだじゃと云っている
長崎瞬哉(詩人)

俳句:台風前夜

台風が来るとウキウキ不謹慎
長崎瞬哉(詩人)

俳句:夕涼み

夕涼み草むらからは秋の声
長崎瞬哉(詩人)

俳句:蝉

大空を飛んでさいごにクモの巣か