長崎瞬哉(詩人)

長崎瞬哉(詩人)

俳句:ひぐらし

ひぐらしや 少年時代の 風を聴く
長崎瞬哉(詩人)

俳句:涼

夕立ちに 重ねて涼し 蝉しぐれ
長崎瞬哉(詩人)

川柳:おやすみ

寝る前に 明日の朝を 夢見てる
長崎瞬哉(詩人)

川柳:インスタ映え

人生を 見せびらかして 日が暮れる
長崎瞬哉(詩人)

短歌:蝉しぐれ

蝉しぐれ 雑音とする 心あり 季節忘れて 過ぎる私よ
長崎瞬哉(詩人)

川柳:電子マネー

万札の 有難みなし 電子マネー
長崎瞬哉(詩人)

詩:特急列車

僕が 特急列車に乗ったとき 着いた駅は 各駅停車の駅と同じだった 人は皆 人生という時間の奴隷だ 自分が 奴隷であるということを 僕は 駅を降りたとき知った
長崎瞬哉(詩人)

川柳:歴史と平和

歴史とは 今を生きてる 僕のもの 平和とは 今を生き抜く 君のもの
長崎瞬哉(詩人)

川柳:無重力

ハンモック 目を閉じて ほら! 無重力
長崎瞬哉(詩人)

300字小説「のぞき見」

学校からの帰り道、僕が僕の前を歩いていた。