長崎瞬哉(詩人)

長崎瞬哉(詩人)

川柳:新型

新型といつまで呼ぶかはや一年
長崎瞬哉(詩人)

短歌:オリオン

白銀を家路に急ぐ 自転車の吐く息白くオリオン曇らん
長崎瞬哉(詩人)

川柳:遺産

遺産とは次の世代が決めること
長崎瞬哉(詩人)

ショートショート:おはやしが聞こえる

はて、わたしは一度でもおはやしの音をたてている連中の顔を見たことがあっただろうか?真夜中、目が覚める。おはやしの音がどこからともなく聞こえてくる。
長崎瞬哉(詩人)

俳句:紅葉

綺麗とは名もなき路の紅葉かな
長崎瞬哉(詩人)

俳句:城跡

亡き城や眼下に広がる過去の夢
長崎瞬哉(詩人)

俳句:月見酒

宵の口気づけば今夜は月見酒
長崎瞬哉(詩人)

川柳:地上

太陽の下はパネルとなりにけり
長崎瞬哉(詩人)

俳句:落ち葉

沢蟹が落ち葉のしたにこれ如何に
長崎瞬哉(詩人)

川柳:洗濯干し

洗濯を干せばお空はくもり顔