そういう気持ち

わたしは父が嫌いで実家を出たが、父から教わったことは多い。

【写真／2014年3月4日 中吉 - 自分が理解していないことは、どんなに工夫しても伝わらない。】上野駅のトイレに入った。長野新幹線を降りて常磐線特急に乗り換えようと長いエレベーターを上った所にあるあまり目立たないトイレだ。

高校生くらいの花束を手にした一団とすれ違った。卒業式だったようだ。ふっと自分の高校時代を思い出した。卒業式の日、最後のホームルーム。先生はクラスの全員を教室の後ろに立たせて、一人一人に何か一言を促した。

川端康成の「雪国」でのセリフ「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」の様を体験したのは、高速道路で軽井沢に差し掛かったあたりだ。トンネルを抜けるとそこは本当に雪国だったのだ。今までの風景とはうってかわったことと自分の心境とを70年以上も前に川...

多数決が全てである、ということを小学校時代くらいから教えられた。しかし、だ。多数決が正しいかどうかというのは、歴史が示す限りそうとも言えない。

階段を上がっている老人が重い荷物をもって大変そうにしているとき、手伝おうかと思うのだけれども、余計なお世話かと思い辞めてしまう時がある。内心誰かがするだろう、などと少し期待もしている。そういった場合、大抵は自分の中でどこか踏ん切りがつかない...

わが家では、家族の誕生日にケーキを作るというしきたり（？）がある。

【写真／2014年2月16日 カニのハサミも道具である - アクアワールド茨城県大洗水族館】仕事柄「パソコン」について教えることが多い。わたしは学生に「パソコンは道具である」というしごく当たり前の話を、よくする。ねじ回しのドライバー、木を切...

わたしは小学校時代「疲れた」とすぐに言ってしまう口ぐせがあった。どんな時に使うかと言うと、親に手伝いなどやらされそうになったときなどに「疲れたぁ」などと言うのだ。要するに面倒なことから遠ざかるために「疲れた」を連発していた。