薪割りを最近するようになった。
と言っても積極的にしているわけでもなく、家の敷地内に枯れた大木が沢山横たわっているので、何か役にたつだろうかと考えての薪割りなのだ。たまたま家の肥料舎に先祖がのこした斧や鉈がころがっていたので、運動がてら斧や鉈を振り下ろしているのだ。
既に倒れて何年か経っている木ばかりを薪割りするので、木の内外問わずぼろぼろになっていたりする。
綺麗に真っ二つにパカーンと割れたと思ったら、ものすごい威勢で大量の蟻が木から湧き出してくることもある。
平穏に過ごしていたものをわたしが斧を振り下ろしたおかげで蟻の世界が文字通り真っ二つに引き裂かれてしまったのだ。
わたしが振り下ろした斧はいつかわたしに返ってくるだろうか。
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