わたしはノストラダムスの大予言が小学生のころ大好きだった。
特に「1999年に空から恐怖の大魔王が降りてくるナンタラ〜」のところは当時のテレビで特集を組んでいたこともあり興味を引かれた。しかし、わたしはノストラダムスの大予言が好きだったというより、空から恐怖の大魔王が降りてきて人類が滅亡してしまうことに不謹慎ながらワクワクしていたのだった。断っておくが、わたしは人類滅亡論者などでは全くなく、どちらかと言うと平々凡々と過ごしていきたい方だ。
わたしが好きだったのは、物事の最悪な状態を考えることだったのかもしれないと最近思うようになった。そうした考えは日常のちょっとしたことにも及んでいて、台風が来る前などは何度も外に出て風の状態など確認して興奮していた。今度の台風は一体どんな被害をもたらすのかに興味があった。(これも不謹慎だが)近くを流れる川が決壊して車が屋根に持ち上がるくらいの水被害になってしまうかも、とか考えていた。
実際に悪い事が起きる事を歓迎していた訳ではなく、最悪な状態を想像したあと、「ハッ」と我に帰る瞬間が好きだった。ああ、今の想像で良かった!みたいな感じである。
今回の新型肺炎ウイルスなども、パンデミックを起こして人々がどんどん感染していき、日本の機能が麻痺した所に、大地震と津波が押し寄せ原発が再び制御不能になった時を想像して途方にくれてしまった。
実際、想定外の事を考える分には問題はないと言える。(頭の中の出来事なので)
しかし、想定外の事が本当に起きた時どう行動するかをシミュレーションしている人が一人もいなかったとしたら…それこそ最悪な状態かもしれない。
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