自由な場所

自由な場所 そういう気持ち

学生時代に勉強した国語のテストでは、よく長文読解問題として「この部分での筆者の意見を述べよ」などという問題がまことしやかに存在していた。
わたしが一番嫌いだった問題だ。

いつも「そんなの分かる訳ないじゃん!」と考えていたが、テストの解答欄には自分の意見ではない言葉たちが並んでいた。
つまりわたしは、嘘を書いていた訳だ。
しかし、テストではない長文読解(すなわち読書)は、不思議な体験だ。
筆者がどう考えて書いたかを読み手は考える必要はない。
筆者の考えとは裏腹に本を読んでいる間ずっとわたしは色々なことに考えを巡らせることが出来る。

本の状況を自分の状況に置き換えて考えてもいいし、登場人物の発したセリフに思いを馳せたり、はたまた自分の未来もこうありたいものだ、などとと考え込んでいたり。

本を読むことは、いたって自由な体験だ。
自由は色々な場所に存在している。

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