銀河英雄伝説2巻目「銀河英雄伝説2 野望編」の名言から。
銀河英雄伝説2 野望編
田中芳樹(著)
これが個人レベルの問題であれば、人々はそのかたくなさ、おろかさを笑うであろう。それが国家レベルになると、権威とか尊厳の名のもとに、人々はあらゆる悪徳を容認してしまうのだ。
「人間が年齢の順に死んでゆくのが、まともな社会というものだ。わしのような老兵が生き残って、少年たちが死ぬような社会は、どこかくるっとる。誰もそれを指摘しなければ、くるいはますます大きくなる」
ビュコック/宇宙艦隊司令長官。大将
「いい人ですな、キルヒアイス提督は」
「気の毒には」
「え、なにがですか」
「いい人間は長生きしないよ、とくにこんなご時勢にはな」
ボリス・コーネフ船長/独立商人
「主義主張なんてものは……」
臆面もなく言いはなつ。
「生きるための方便です。それが生きるのに邪魔なら捨てさるだけのことで」
バグダッシュ/軍情報部中佐
軍事的ハードウェアに平和の維持をたよるのは、硬直して軍国主義者の悪夢の産物でしかなく、思考レベルで言えば、幼児向きの立体TVアクション・ドラマとことならない。ある日、突然、宇宙の彼方から醜悪で好戦的なエイリアンが理由もなく原因もなく侵略してきたので、平和と正義を愛する人類はやむをえず抵抗する。そのためには強大な兵器や施設が必要だーーというわけだ。
ヤン・ウェンリー
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