【写真／2012年5月15日 facebook上の友達の数。妻も入っている】
小学校に通う長男の宿題に、県庁所在地を書く問題が出されていた。
社会の宿題だ。
わたしは、県庁所在地はおろか、日本の都道府県名全てを言うことすらままならない。
覚えいている県名と言えば、自分がかつて住んでいたところか、親戚や友人が住んでいるところである。
歴史上の好きな人物が活躍した地域だとか、旅行で印象深かったところなども覚えている。
しかし、なじみのない地域は、沢山あるものだ。
わたしの故郷長野県は、8つの県と隣接している。
わたしは、それらの県名をさらっと言えないことに最近気づいた。
実家の長野県に住んでいた少年時代は、となりの県との関係が、自分の生活にあまり影響を及ぼしているように感じられなかった。
今は少しではあるが、関係性に気づくことがある。
野菜や海産物などは、産地がある。
工芸品なども、その地域地域で特長があり、同じ陶芸などをとってみても違いがあり、面白い。
土などはまさにその地域で、色からして違う。
わたしの故郷の土は、砂が多いため白っぽく乾燥するとさらさらしている。とても肥沃な土壌には見えないのだが、そこで採れる野菜はとても甘く美味しい。
土が白っぽいものだと思っていたわたしは、旅行などに行って、その土地の土が茶色や黒だと、驚いたものだ。
わたしは、日本の全ての都道府県名を空で言うことは、これからも出来ないと思う。
すべての地域に住む人たちと、わたし一個人が関係を持つことはないと思うからだ。
わたしは、今流行りの米国発のSNSサービスfacebookの会員だ。ほとんど使っていないが。
facebookを使うと、会ったこともない世界中の人たちと友達になれる、という触れ込みだが、わたしが思うに友達になったような気持ちにさせるだけのサービスだと思う。
わたしの場合、facebook上の友達登録している何人かとは、実際に会ったことがあるか、会った後にfacebookの友達登録をした人だ。
しかし、ほとんどのfacebook上の友達登録されている人とは、「友達になる」ボタンを押しただけの関係だ。
会ったこともない人とは友達にはなれない。
facebookは、友達が増えたような錯覚におちいるサービスだと思う。
これからもこのような人をごまかすようなサービスは、手を変え品を変え世に出てくるはずだ。
なぜなら、人は寂しい生き物だから。
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