この夏の暑さで思い出したのは、わたしの中学生時代の部活動中の水分補給のことだ。
水筒は部活に持っていくのだが、常に水筒の水を飲めるわけでもなく、基本的に部活が終わってから飲んでいた。
わたしの中学生時代の部活動は、まだ根性論が色濃く残っていた。
先輩はみな怖かった。
夏場にのどが渇いても、水筒の水を飲むのは先輩の手前なかなかできないことだった。
「根性なし!」のレッテルを張られてしまうからだ。
気温が40℃近くにもなる昨今の夏なら、部活動中に水分補給しなかったら熱中症で死んでいることだろう。
でもその当時は、熱中症という言葉をほとんど聞くことはなく、水分補給もあまり重要視されていなかった。
とはいえ、わたしも馬鹿ではない。
トイレに行くふりをして、トイレの水道の水をカブ飲みしたことがある。
場所が場所だけに飲んだ水は美味しいとは思えなかったが、少し生き延びた感じがした。
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