Googleマップは目的地への最短ルートをわたしに提示してくれたのだと思う。
しかし、その道は不安になるような狭い山道だった。
わたしが嫌いな道。
山道で、1車線ほどに幅が狭く、かつ両側には側溝が口を開けて待っている道だ。
対向車が来ないと分かっていれば特に問題はない。しかし、対向車が来ると思うと途端に不安になる道だ。
Googleマップのナビルートはそのすべてを満たしていた。
「対向車がきたら無理だわ」と思っていたら対向車が来た。
相手の車は、かなり年配の方らしく止まってわたしが通り過ぎるのを待っている。
道を譲ってくれているのだが、あまり道の端によっていないから困る。
俺の車を側溝に落とす作戦か!と言いたくなるくらい相手の車は余裕をもって道に停車している。
頭文字Dの主人公であればなんとかできるかもしれないが、最近は運転に不安を憶える年頃になったので「すいませーん。もう少し端によってもらえませんか?」と素直にお願いした。
普段はお世話になってばかりでGoogleマップさまさまだが、たまにGoogleマップはわたしに試練のような道を提示してくる。
恐ろしいプログラムである。
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