千羽鶴の数

千羽鶴が本当に千羽いるのか、確かめる人はまれだ。
だいたい千羽くらいはいるかな、と思うぐらいだ。
人の生き方って適当だ。

わたしがもし入院でもして、千羽鶴を贈られたりしたら(とても嬉しくはない状態だが)ひねくれもののわたしは、折り鶴が本当に千羽いるのか数えるかもしれない。

「鶴が一羽足りないぞ。
 999羽じゃないかっ!縁起でもない」

と怒り出すと思う。

子どもと信号機待ちをしているときは、信号が青になったら渡るのに、一人で信号待ちをしているときは、赤信号でも平気で渡っている。
人の行動は、「時」と「場合」によりけり、なのだ。

人はとてもいいかげん、、、いや、生き方上手だ。

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