ネットにはない石切山脈の情報をこれまでとは違った角度から論じたいと思います。
インスタ映えしない写真のオンパレードとなりますが、わたしはこの場所が大好きです。
以前こんな記事を書いたこともあるとおり石切山脈の景観は素晴らしいです。
本記事では、これまで伝えられていない石切山脈の魅力をお伝えします。
一言でいうとそれは「アバウトさ」です。
実はこの「アバウトさ」は、以前(2015年)に訪れた時にも感じていました。
当時、案内板もなく会社の受付のようなところで見学をしたい旨を伝えると事務のお姉さんが出てきて見学場所まで徒歩で連れて行ってくれました。お姉さんは特に石切山脈の説明をするでもなく、いつの間にか忍のように消えていました。
まあ見学にお金を取るわけでもなかったので、事務のお姉さんからすれば余計な仕事だったのかもしれないです。わたしは企業として公開している割に何ともつれない感じだなあ、と思いました。ただ決して悪い感情を持ったのではなくむしろこの適当な感じが心地よく感じたのでした。
現在はこのような立派な案内板があり、入場料も取るようになっています…と思ったのですが、入場料を払わずに入れました。謎です。(そもそもチケットを買うような場所がよく分かりませんでした)
入場料が書いてあるのに誰も払っている人がいない。どうです。やはりアバウトではないですか!
この適当さ加減がこの場所の魅力なのです。アジアの諸外国にはこうした場所が沢山ありそうですよね。
石切山脈までの途中、道が細くて不安になるのですが、目印はこの株式会社想石という稲田御影石でできた看板と五重塔でしょうか。
しかも2021年9月現在、以前おじゃました時はなかったCafeが併設されており、笠間の栗を使った賞味期限5分というプレミアムモンブランなるものが食べられます。(ちなみにお皿も御影石)
妻と2人で食べましたが、5分以上かかりました。(賞味期限切れですね)
オープンカフェと言えば聞こえはいいですが、屋外しか食べる場所がないので雨が降ったらびしょぬれになりながらモンブランを食べるしかないです。たぶんモンブランが雨にながされ賞味期限が3分ほどに短縮されると思います。
雨が降った時のことを考えていないところもどこかアバウトな異国情緒を感じてしまいます。
見学場所の石切山脈までいく途中、工場の敷地内を通るのですが、けっこう汚いのです。ゴミが割と落ちていますし、工場のガラス窓がところどころ割れていてセキュリティゼロな感じです。高級な白御影石の破片があちこちに落ちている(ように見える)のですが、この辺りでは、高級でもなんでもないのかなあ、と思ったり。
実はわたしはこうしたアバウトさが好きなので気にならないというか、むしろ魅力を感じてしまいます。
「磨かなきゃこんなのただの石ころだ!」みたいな潔さでしょうか。
そうそう、工場を抜けると第2展示場なる看板(第1はどこだったんだ?)があり、いろいろな御影石の作品が立ち並んでいます。
なんか世紀末感が出ていていいです。
ちょっと怖い感じの作品もありました。
わたしが一番アバウトさを感じたのは、景観を提供している企業さんが、外部に対してよく見せようという視点がほぼ無い点です。
普通は企業の中に外部から見学者を招くときは出来るだけよく見せようとしますよね。それが無いんです。ここではありのままを見ることが出来ます。アナと雪の女王もびっくりです。
言っておきますが、これは悪口ではなく魅力です。
たぶん社長さんはじめ従業員の方たちも正直な人ばかりなんでしょう。
それでは、しばらくありのままをご観覧ください。
石切山脈に向かう途中の謎の濁った貯水地。(たぶん御影石を磨いたので濁っていると思われる)
なんか出そうなトイレ。(ちなみにちゃんとしたトイレは別にあるのでご安心を!)
まるで遺跡の入口のように作られた場所。
入口までは良かったんですが…
中は物置きだったのか!と思われるような配置。
壁画を発見!しかし…
すぐ近くにペンキの缶が置いてあり現実に引き戻される。(というかまだ未完成なのか?)
中国旅行の際、名のある庭園に入ったらこんな雰囲気だったよなあ、と思いつつ。
妻いわく、草が刈ってあれば利用したいよね、と言われていたテーブルと椅子。(これも遺跡の一部かもしれない)
折れてしまったのか、もともと折れていた作品なのか分からない石の鉛筆。
ネットにはないといいつつ、この記事もネット情報ですが、こうした視点も時には必要かなと思いしれっと書いてみました。
石切山脈に栄あれ!
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