祖母のメモ書き【その4】です。
珍しく本の見開きの部分に新聞の切り抜きがのりづけされていました。(本のタイトルが見えません!)
これは朝日新聞で1979年から2007年まで毎朝一面に掲載されていた大岡信さん選「折々のうた」です。
わたしも当時なんとなく見ていましたが、今思えばいい記事でした。
山のあなたの空遠く、「幸」(さいはひ)住むと人のいふ。
カール・ブッセ(作)
記事の最後にまたもや「牧水」の名が。祖母は若山牧水が好きだったんでしょうか。
今となっては聞くことができません。
「業」
「畏」
これもそれも人間の行為そのものです
「所詮 つまり 所謂 イワユル」
「いわゆる」とは「しょせん」ということなんですね。
「堕して」
メモは場所を選ばす、ということですね。
祖母はメモ書きが得意だったんだと思います。
わたしはこの場所に記せません。
「武田直也君
菊谷愛理ちゃん
冨澤 唱君」
孫の名前の覚え書きです。
「油単(ゆたん) タンスの上にかけるもの」
「更埴、戸倉、上山田 → 千曲市誕生」
「物置のそばにきんもくせい」
「蛮勇」
「橋田須賀子(小説家)」
千曲市誕生…市町村合併が多かった時分です。
蛮勇…向こう見ずの勇気のことだそうです。
「人生には 石よりかたい 夢がある」
「戎(えべつ)大黒」 ?えびすですよねぇ
「みずぼうそう(早やくなほるよう)」
「なほった」
なほって良かったです。
ここまで来るとメモなのか日記なのか分からなくなってきます。
写真にはありませんが、
「緑と縁」みどりとえん
など、わたしのお気に入りのメモもありました。
【写真/2012年5月5日午前9時23分の祖母武田廣】
ありがとうございました。
完 … 祖母風にいうと、これにて一巻の終わり!
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