祖母の遺品である本に書いてあったメモ書き【その2】
「鵜」「う」とは鳥の名
「白鳥は悲しからずや
空の青 海の青にも
染まず ただよふ」
若山牧水さんの短歌を祖母は好んでいたようです。
ときどき、四葉のクローバーが本の間にはさんである。(今回は3つも!ラッキー♫)
「水泳」意味がわかりません
「十三.九.十五(平成13年9月15日)
けいろうの日に晴美からいただく」
「貝がらと海の音」
「夏やすみのサンタさん」
「おごそかの渇き」
たぶん別々の時期に書いたメモだと思いますが、言葉が一緒になると不思議な味わいがあります。
わたしは「夏やすみのサンタさん」あたりが好きです。
「おごそかの渇き」もかなり渇いた状態だと思います。
「減茶」
祖母はお茶を毎日飲んでいました。減らす必要はないと思われます。
「マスク、ラブ」
「マスク」と「ラブ」なのか「マスクラブ」なのかは意見の分かれるところです。
わたしとしては、「マスクラブ」を押したいと思います。
幸せの四葉のクローバーが割り込んできました。
「蓼食う虫も好き好き」
「寝る」これは反対になっています
「掃除」
女の子の落書きは、たぶん孫が描いたんでしょう。祖母は絵は描きません。
上の「蓼食う…」とのバランスが変です。
「寝る」の漢字が違う気が…
「平成六年八月一日現在
一億二千四百八十五万人」
ちょっとした記録集です。
ちなみに平成二十四年八月一日現在の人口は、一億二千七百五十五万四千四百六十七人です。
「たけのこは
ぬかに赤とうがらしを
入れてゆでる」
「76才」
まめ知識あり。
76才はこれを書いた祖母の当時の年齢ではありません。誰の年齢なんだろう?
同じ本です。(この本のメモはまめ知識が多い?)
「自分の家だけの停電の場合
ブレーカーを確認」
落ち着いて行動せよ、ということですね。
「確認」の「にん」の字をひらがなで書いた後、漢字に直しているあたりはさすがです!
「平成二年三月
一億二千二百七十四万四千九百五十二人」
またもや人口。日本の人口はメモに値するようですね。
「女三界に家なし」
ことわざです。
三界とは仏教用語で、全世界を意味しているそうです
子供の頃は親に従い、結婚しては夫に従い、老いては子に従いという意味で、この広い世界のどこにも女の安住の地はないといった意味だそうです。
90歳を過ぎてのこのメモ書きは深いです。
祖母のメモ書き【その3】へつづく
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