父が亡くなって、田舎の土地と家を相続することになった。
家もあるが、ほとんどが畑や山林だった。率直に考えて管理が大変だと感じた。わたしの実家がある長野は都市部や団地などを除き、人口が減っている。元は畑だった場所が今は雑草や木が生えてしまっている場所も多い。
わたしの相続する土地も少し手を抜けば、雑木林になってしまう可能性が高い。
田舎でも、会社勤めをしている人が多い。現在農作業をしている世代は、働きながら農業をしている人も多いのだ。しかし、その後の世代が会社勤めをしながら農業を営んでいくとは考えにくい。親も子どもに無理に畑を継がせてはいないからだ。草刈りなどさせようものなら「めんどくさいよ」で終わってしまうだろう。
10年後の田舎の風景を考えてみた。
畑だった場所の多くが雑木林になっている。この前、近所の人がリスを見かけたらしい。家の庭をちょっとした家庭菜園程度に使うくらいで、農機など見当たらない。そういえば軽トラ、最近見ないなあ。-これが理想。
畑だった場所の多くが太陽光発電のパネルになってしまった。夏場は太陽光パネルの照り返しで昔より暑い気がする。クーラーをつけているけどなんか変だ。太陽光発電は、外国の企業が運営している。住む人がいなくなった土地に目をつけた外国人が安く買い叩いたのだ。だから最近は海外の電力会社に電気代を払っている。だって日本の電力会社より安いでしょ。安けりゃいいでしょ。-これが最悪。
わたしとしては、畑が雑木林になっても「ぞうきばやし」としてでなく、「緑豊かな自然」として見る視点を持っていたい。目には見えないが、山林はわたしたちが吐きだす二酸化炭素を酸素に変えて排出してくれているのだ。
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