<わたし>という記憶

小学生の頃、宿題で同じ漢字を何度も書いていたら、

「こんな漢字あったっけ?」

と不安になったことがある。

<これって、正しいのだろうか?>という気持ちは、記憶力のなせる技かもしれない。
わたしが漢字の宿題で感じた不安は、ほんの一瞬の出来事ではあった。こうした不安は、大人になったわたしのもとにも時々姿を見せる。
引き算はこれで正しいんだっけ?とか、右はこっちだったっけ?とか。(べつに認知症になった訳ではない!)

<わたし>という生き物は、ほんの小さな記憶の断片によって支えられている。

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