わたしの家の柱には毎年正月に買ってくるだるまの身長が刻まれている。
わたしが正月になると去年より少し大きい<だるま>を買ってくるので、いつの間にか子どもたちが<だるま>の身長を柱に刻んだのだ。
<だるま2>と書かれた身長は、<だるま1>と書かれた身長より5cmくらい高い。
しかし、よく考えてみると<だるま1>と<だるま2>は全くの別物だ。だるまが成長しているわけではない。
成長ということで言うなら、人は3ヶ月もすると細胞分裂により、身体ごと入れ替わるそうだ。だったら3ヶ月前の自分と今の自分とでは全くの別人と言っても過言ではない。
成長と称して日々一固体が変化しているととらえるか、まったくの別固体に進化したと捉えるかで見方は異なってくる。
ポケモンのようにわたしたちも進化しているのだとすれば、日々の自分自身に対する納得のいかなさは、理解できるような気がする。
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