雪道で右カーブだったとして、後輪がカーブの外側に滑りだして危険な時、ハンドルをそれまでとは逆の左方向に切ると車体の位置を立て直すことができる。
いわゆる逆ハンドルを知っていると車のタイヤが滑った時、危険に対処できる。
これまで自分の運転の歴史の中で、逆ハンドルに3回くらいは助けられたと思う。
1度目。
凍った橋の上で車体が滑って反対車線に行ってしまった。
逆ハンドルで切り抜けようと思いハンドルを切ったら、少しハンドルを切りすぎてしまい元の車線に滑って行った。
また逆ハンドルを切りすぎてしまい…
といった感じで橋の上にて、右へ左へ滑った記憶がある。
たまたま対向車がいなかったから良かったものの、一つ間違えば誰かと正面衝突して大事故だった。
車はトヨタ AE86。(いわゆるハチロクレビン)
2度目。
スキー場の帰り道、妻が運転をしていた。
わたしは助手席に乗っていた。
カーブで急にタイヤが滑り出してガードレールに向かい始めた。
わたしはとっさに妻からハンドルを奪い逆方向に切った。
このときは、おつりがくるほどハンドルを切らなかったので、車体は立て直せた。
たぶん自分が運転していたらハンドルを切りすぎていたかもしれないと思う。
運が良かった。
車はホンダトルネオ ユーロR。
3度目。
これが一番怖かった。
となりに娘を乗せて帰宅していた。
夜で雨が降っているという周囲が見えにくい状況もあったかもしれない。
目の前の信号が赤になったことに気づかず、わたしは横断歩道に車で突っ込んでいった。
横断歩道を渡ろうとしている人からすれば、信号が青になったので渡り始めたところだったのだと思う。
目の前に2人の女性が車のライトで照らし出されたとき、「引いた!」と思った。
女性がこっちを向いて目を見開く顔が脳裏焼き付いている。
でもわたしの身体はとっさに反対車線にハンドルを切っていた。
この時も、対向車がいないことが幸いした。
しかし、反対車線から元の車線に戻ろうとハンドルを切った時、タイヤが滑り出し元の車線側のガードレールに向かい始めた。
逆ハンドルの出番だ。
しかし、直前に人を引きそうになったこともあり、またわたしはおつりがくるほどハンドルを切りすぎてしまい、今度は反対車線にまた飛び出した。
再度、逆ハンドル!
今度は落ち着いてハンドルを操作し、元の車線に戻る事ができた。
最悪なら「信号無視した車が横断歩道中の女性を2人はね、女性は2人とも死亡」なるニュース記事となっていたと思う。本当に運が良かった。
ちなみに車は、左ハンドルのフォードマスタング。
4度目はいらない。
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