人間は自然をどうにかなると勘違いしているところが気になる。
とはわたしが今日会った友人の言葉だ。
田舎に住んでいると良くある話の1つに自分の敷地の草刈りをきちんとしていないと隣り近所の住人から色々と文句を言われる、ということがある。
例えば、自分の敷地に草がぼうぼうに生えているとする。
となりに畑を持つ人からすれば、雑草が畑にも及んでしまうのでなんとかしてくれないか!となる。
大木があって、その落ち葉が秋になるととなりの家に落ちる。
となりの家からすれば、お宅の落ち葉がうちの庭を汚している!となる。
これは、自然の摂理からすれば人間の利己主義的な話なのだ。
むしろ動物や虫たちのレベルからすれば、
なんで草を刈るのだ?
なんで木を倒すのだ?
なんで畑の雑草に除草剤をまくのだ?
ということになる。
二酸化炭素を酸素に変えてくれる木を倒す理由とはなんなのだ?
それは人間のつまらない欲にすぎない。
国策で杉の木を沢山植えた末路は、国民病となった杉花粉症だ。
綺麗に草を刈った畑の横を一本の県道が通っている。
大きな風が吹く。草が生えていない畑の土は風にのり道に降り積もっていく。
そこを通る軽トラのおっさんはつぶやく。
「花粉症で目がかゆい上に、土ばかりの道でやになっちゃうよ!」
自然はつぶやく。
「すべてお前たちがやった事だ!」
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