美術館に行ったとき、メモを取りたくなる時がある。
メモしたくなるのは、気になった展示物のタイトルやその作者名だったり、例えば今日観た竹久夢二展で言えば、夢二の絵に一緒に書かれていた言葉や詩だったりといった感じだ。わたしは絵心がないので、絵をメモしたりはしない。
今日、わたしは胸ポケットのボールペンで、竹久夢二の句をメモしていたのだが、すぐさま美術館の係員が近づいてきて、鉛筆をわたしに差し出した。
「ボールペンでのメモは禁止しております。こちらの鉛筆でお願いします」
美術館でのカメラでの撮影はNGというのは知っている人も多いが、メモは鉛筆限定というのは知らない人も多いのではないだろうか。わたしもその一人だった。調べてみると割と多くの美術館がこの鉛筆でのメモのみ許可していた。鉛筆でのメモはOKだが、ボールペンではNG。シャープペンでのメモも許可していないところも多いようだった。
と、ここまでの話を今日初めて知ったかのように娘に話したら、
「とうちゃん、これで3回目だよ。その話するの!」
と言われてしまった。これこそ鉛筆でメモしておくべきだろう。4回目にならないように。
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