田舎の住人は歩かない。
20年以上、茨城の片田舎に住んでいて気づいたことだ。
農業を営んでいる人も多いので、普段歩きそうなのだがそれほど歩いていない。田畑に軽トラでいって作業して帰ってくる。基本は軽トラだ。
軽トラは少なくともわたしの近所では主要な移動手段となっている。
むしろ田畑に自宅から歩いて行ったら「どうしたの?」と言われそうな雰囲気さえある。
目と鼻の先にあるゴミステーションに行くのにさえ軽トラを活用する強者もいる。
豊かな自然と綺麗な空気の中に住んでいる割には、田舎の人は歩かないのだ。もったいない。
会社に通勤する場合も、田舎では公共交通機関がほとんど発達していないため、自家用車を使うしかない。
会社に行って自宅に戻るまでほとんど歩かない人も多いのではないだろうか。例えば、自宅の玄関から駐車場まで歩いて、会社の駐車場から職場の席までとか。どおりでハンプティダンプティみたいな体型になっていくわけだ。
そして昨今、世の中をにぎわす不審者ニュースだ。
わたしのような中年おやじが人気のない田舎道を歩いていて帰宅途中の小学生に挨拶しようものなら不審者扱いされかねない。万が一、趣味が野鳥観察で双眼鏡やカメラなど持ち歩いていたらどうだろう?アウトじゃないだろうか。
歩いている人もいるにはいる。
しかし、糖尿病の人か一度病気をしてリハビリしている人がかなり歩いている。だから下手にわたしのような中年おやじが歩くと「どこか悪いのですか?」などと言われてしまう。
みんな普通には歩いていないのが田舎道だ。
だからわたしは普通に歩こうと思う。
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