YouTubeでジャッキー・チェンの「酔拳」と「蛇拳」が無料公開されていた。
なつかしさもあって久しぶりにみた。
たぶんわたしが初めて「酔拳」をみたのは小学生のときだったと思う。
当時はジャッキー・チェンのくりだす人間業とは思えないカンフーアクションだけに心が奪われていた。そのせいか小学生時代のわたしは映画の中での俳優の演技にはあまり注目していなかった。
大人になってあらためてみるとかなり演技がくさいのだ。
「酔拳」「蛇拳」ともに映画の序盤で主人公のジャッキー・チェンが上司や宿敵に痛めつけられたり馬鹿にされたりするシーンがある。
そんなとき主人公のジャッキー・チェンは、決まって泣きながらその場から走り出してしまうのだ。(「蛇拳」では泣きながら走り出すシーンが2度ほどあった)
「泣きながら走ってその場からいなくなる」という演出は、現代ではお笑い番組でしか登場しないだろう。映画の演出もくさいが、ジャッキー・チェンの演技も十分に下手だった。
カンフーシーンでの迫真の演技と通常シーンのべたな演技の落差が凄いと思った。
小学生の頃のわたしは、ジャッキーのかっこいいカンフーにばかり気がとられて気がつかなかったようだ。
ただ、何十年ぶりかにみた映画だったが、「酔拳」のいくつかのシーンは、わたしの心に残っていた。
全体としては、下手な部分はあっても、何かに特化していると心に残るものだ。
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