頭文字Dの全48巻を読んだ。
20巻を読んでいるあたりから「そういえば『D』の意味って何だ?」という疑問が生まれてきた。
登場人物の中にイニシャルDを持つキャラはいない。
何の略だ?という疑問のまま最終48巻まできてしまった。
結論を言えば、最終話でDの意味が明かされるのだが、勘のいい読者ならもっと前から分かっていたはずだ。
わたしは勘の悪い読者なので最後の最後にイニシャルDの意味を知り、深い感動を味わうことになった。
最後にイニシャルDの謎が解けるところもいいが、もう少し物語の先がみたいなあ、というタイミングで終わりにしているところが潔い。
主人公の拓海とその好敵手でもある啓介との物語がこの先どう続くのだろう、と想像をかきたてたまま終わっている。
良い物語は、決して完結せず読者にゆだねさせてくれる。
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