検定合格のコツとして、試験前と試験本番での取り組み方を記しておきたい。
わたし自身、今までに情報処理の国家資格をはじめとする資格・検定を取得してきた。
わたしのように何度も挑戦してやっとのことで資格を取る人もいれば、軽々と一発合格する人もいる。
理解する力がはやくて能力に長けた人は別として、検定や資格を取得することが得意な人がいることに最近わたしは気づいた。
失礼な言い方だが、仕事の能力はそれ程でもないが、検定や資格を取得することが得意な人は世の中にはいる。
結論から言ってしまうと、検定や資格の取得を得意とする人は、出題された問題をその場で理解しようとはせず、淡々と「与えられた問題を解くだけ」をしている。
わたしにはこれが出来なかった。
わたしはつい最近まで検定勉強の最中、出題された問題を理解するように努めてきた。
そして間違ったことに、試験本番中にまで「出題された問題を理解する」ようにしてしまったのだ。
どんな試験にも制限時間がある。
制限時間にしなければならないことは、問題を理解することではなく、問題の解答を導き出すことなのだ。
理解しても解答が得られなければ意味がない。合格できない。
理解するなどという自己満足を向こうへ追いやって、「問題の解答を導き出す」ことに徹することが出来るか、が合格と不合格の境目だ。
合格してからでも「理解する」ことはできる。
検定や資格はそういう類いのものだということだ。
試験前は、問題を沢山解いて問題に慣れる。(出来るなら、時間感覚だけを身につける。制限時間を身体で憶えるということ)
試験本番は、絶対に理解しようとはせず、「問題の解答を導き出す」ことに徹する。
どんな問題にも答えを導き出すためのヒントが書いてある。
検定問題を解くということは、インターネットの検索に似ている。
どの言葉が、解答を導き出す部分かを検索して余計な言葉をふるい落とす処理を自然にしているからだ。
これらを意識せずに出来る人は検定や資格取得で苦労したことのない人だ。
このことを何年もかかって理解できたわたしと最初から出来ていた人との差はいか程なのだろう。
ただし、「検定合格のコツを知っている」ということと人生の幸不幸とは全く別の次元の話ではある。
唯一人生との共通点があるとするなら、それは検定試験にも人生と同じく制限時間があるということだ。
コメント