映画の感想:パラサイト

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現代韓国社会の貧富の差(かたやIT企業の社長一家、かたや半地下住宅に住む貧乏一家)を面白おかしく描いた映画。監督はポン・ジュノ。本作の最後にはバイオレンスが待っている。(かなりショッキングなので、血を見るのが辛い人は見ない方が良いかと)

映画は、前半から後半まで笑いどころが多かった。主人公の半地下住宅にすむキム一家の長男であるギウがのっけから隣の家のWifiがパスワードをかえて繋がらなくなったと父に相談している。途中では、家政婦が北朝鮮のテレビ放送のしゃべり方を真似して笑いをとる場面がある。(実際似ている!)わたしが一番笑ったのは、ソファの上で寝入ってしまった富豪夫婦の下からこっそり隠れていたキム一家の3人が逃げ出すのだが、逃げ出す順番が最後になった父親のギテクの時、富豪夫婦が目を覚ましてしまいギテクが床で身動き出来なくなったシーン。たぶんこのシーンは、韓国映画の顔とも言えるソン・ガンホが父親ギテクを演じているからだろう。この人は、すごくかっこいい訳でもなくとぼけた顔をした俳優なのだが、存在感が人一倍ある俳優だ。日本でいうなら高倉健的な感じだろうか。韓国俳優をほとんど知らないわたしが顔だけは知っていた。しかしながらこの映画『パラサイト』は、笑えるシーンが多いだけに最後にショッキングなシーンが待ち受けている。(内容はこれ以上は言えない)

印象に残った俳優は、貧乏家側では、もちろん父親役のソン・ガンホ(一度見たら忘れられない顔)と娘のギジョン役のパク・ソダム(すごく綺麗なわけでもないのだが、時折綺麗に見える)。富豪家族側では、富豪家族の象徴としてIT企業社長役を演じるイ・ソンギュン(単純にかっこいい)とその娘役チョン・ジソ(単純にかわいい)だ。あと俳優の名前は分からないが、地下室に住む家政婦の夫は目がどこに視点があっているか分からずかなり怖い印象。
とにかく見終わって疲れた。面白いのだが疲れる。(心も体も)
心身調子のいい時に見るべき映画かもしれない。

大雨で半地下住宅が浸水してキム一家が体育館に避難するシーンで、父親のギテクのつぶやく言葉が印象深い。

「俺の計画は無計画だ。人生は計画すると計画どおりにはいかない」

この映画を象徴する言葉のような気がする。

映画『パラサイト』とは関係ない情報として
全国公開ではない韓国映画を観たいなら新宿にあるシネマート新宿が良い。かなり頻繁に比較的新しめの韓国映画を上映している。日本映画とはちょっと違った熱気を持つ映画にめぐりあうはずだ。もちろん日本映画にはないちょっとショッキングなシーンにも頻繁に会うことになるが…

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