向かい風に気づく時

ランニングをしていると時々思ったより身体が軽く感じる時がある。
もちろんわたしは気分良く走っている。しかし、折り返し地点を過ぎるとその気分の良さが実は「追い風」だったことに気づく。

今まで快調に飛ばしてこれたのは「向かい風」のおかげだったのか、と落胆する瞬間である。
「追い風」は、方向が変わると「向かい風」となってわたしの行く手を遮ろうとするのだ。
案外、人生が順調に行っている時は、「追い風」が吹いていて気づかないのかもしれないなあ、と思う。

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