【写真/2013年3月27日 学生が作ったアンドロイドアプリ】
普段コンピュータを使って仕事をしている。
職場には一人につき一台パソコンが置いてある。朝出勤すると皆その青白い画面をほぼ一日眺めている。眺めていると言ってしまうと誤解を与えてしまうが、わたしにはどうしてもパソコンの前でキーボードを叩いていたりディスプレイを凝視している人を見ると仕事をしているようには見えない。
わたし自身も傍目にはパソコンの前に日がな座りぱなしで、ぼーっとディスプレイを眺めている人なのだろう。
パソコンを使っての仕事は一見効率的な仕事をしているように見える。しかし実際はぼーっとディスプレイを眺めているだけのことが多い。汗水たらして働いている人とは正反対のことをしているように見える。
パソコンを操作するという行為が、仕事をしているように見せかけているだけで実際は「エクセルで誕生日から年齢を表示するには」とか「ビジネス文 時候の挨拶」などと検索しているだけだ。
わたしは馬鹿なので、検索されディスプレイに表示された情報をあたかも自分の脳みそから出た情報のように勘違いしてしまう。自分が物知りになったような錯覚におちいって仕事をこなしたような気になっているからやっかいだ。
コンピュータは現実世界を擬似的に表現する。
擬似的に表現されていくのは自分自身かもしれない。
コンピュータ生活の頭脳は、うたかたの頭脳だ。
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