「ちびまる子ちゃん」と「ときめきトゥナイト」の連載を毎月楽しみにしていた男子生徒

アイキャッチ未登録画像 そういう気持ち

ここだけの話、わたしは少女漫画誌りぼんを愛読していた。つまりタイトルの男子生徒はわたしである。
「りぼん」は、1980年代に流行った月間の少女漫画誌である。
現代なら男が少女漫画を読むのはある程度許容されている感じだろうが、1980年代だとそうはいかない。ただ念のため言っておくがわたしは自分からりぼんを購入して読んでいたわけではない。妹が毎月購読していたのだ。家に漫画があれば当然気になる。おそるおそるりぼんを手に取ったとき、わたしは少しりぼんを小馬鹿にしていたように思う。

どうせ目に星が沢山入ってる少女が、王子様みたいな男子に対してキャーだのワーだのやっている漫画だろう…

などと小馬鹿にしていた。

ところが後にアニメにもなった「ときめきトゥナイト」は面白かった。主人公の江藤蘭世には変身能力があり噛みついたものに変身できる設定も面白かったし、少しギャグ要素もあったことがわたしの少女漫画に対する偏見を変えたのかもしれない。それまではどうしてもキャンディキャンディベルサイユの薔薇に登場するような金髪の外国女性が出てくるイメージしか少女漫画にはなかったのだ。正直男の子の同級生とはコロコロコミックの話をして盛り上がっていたわたしだったが、内心は来月のりぼんが見たくてうずうずしていたのだ。

そして満を持してお笑い要素しかない「ちびまる子ちゃん」が登場した。これは衝撃的だった。まず絵柄が少女漫画ではない。4コマ漫画?といった感じのほのぼのした絵柄で、表紙絵にはとぼけたうさぎや猫の絵などが登場するし、恋愛要素ゼロ。しかも主人公のまる子はのび太以上にだめ小学生なのだ。ただし、わたしが小学生時代に見た漫画の中で一番腹を抱えて笑った漫画は、「ちびまる子ちゃん」だった。単行本がでると妹が買って読んでいたが、わたしも確実に読んでいた。何回も同じところを繰り返し読んでは笑っていた。

漫画から入ったため、登場人物の声というものが自分の中である程度確立していたようで、ちびまる子ちゃんがアニメ化され、始めてまる子の声を聴いたときわたしは「これは違う!まる子じゃない!」と叫んだかは分からないが、非常に違和感を持ったことを憶えている。(声優のTARAKOさんには悪いが、今も少し違和感があるかもしれない)

わたしは、「ときめきトゥナイト」の蘭世と俊の恋の行方に一喜一憂していたかつての男子生徒である。今や国民的アニメともなった「ちびまる子ちゃん」の連載開始から現在に至るまでの歴史を知っているかつての男子生徒でもある。
昔の少女漫画も結構面白いよ!とここに記しておきたい。

ときめきトゥナイトオープニングテーマ「ときめきトゥナイト」

かなりセンスいい曲ですよこれ!

ちびまる子ちゃん初代オープニング「ゆめいっぱい」

今でも通用する名曲!

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