それはおかしいと言える健全さ

わたしは個人的には、あまり病院に行く事がない。
時々病院の請求書というものを目にするが、あまりにも病院側から見た請求書である。

まず目につくのは、点数表示だ。
投薬、手術、検査、入院料、等々。
0点もあれば、1500点もある。わたしは最初に見たとき、通知表かと思ってしまった。
点数の合計がいきなり請求金額に変換される不思議。
点数計算は、医療を行う側の考え方なのだが、請求書に書いてあるという常識的なズレ。
正直に言って、何を書いてあるのか分からないように出来ている。
だれも文句を言わないのだろうかと思って、わたしは「変ですよ。この請求書」というとキョトンとした顔をしている。アルバイト的な仕事の風だ。
レジにこうやって打つとこんな紙がプリントアウトされる、とだけ憶えて仕事をしているのだろうか。
お客さんに渡している請求書を医療に携わる人たちはまともに見た事ないんだろうか。

「何で点数で書いてあるんですか?」
と聞いても、答えは得られなかった。「善処します」って政治家ですか?
それでも、こんな風におかしい事をおかしいと相手に対して言う事が出来ることは、それだけで健全な社会なのだろうとも思う。

言論の自由や思想の自由が保証されていなかった時代が日本でもあったことは、歴史が記憶している。

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