おーい でてこーい

人生は自分のしてきたことが全て返ってくる。
善い行いも、悪い行いもだ。


わたしが好きな星新一の作品に「おーい でてこーい」という小説がある。
確かこんなストーリーだ。
ある日、地球で底が見えない不思議な穴が発見される。
のぞいても深くて見えない。
最初に穴を発見した人が「おーい でてこーい」と穴に向かって叫ぶが、声は返ってこない。
誰かが石を投げ込んでみるが、穴はかなり深いらしく石が落ちた音が聞こえない。
それから次々に色々なものが投げ込まれる。
しまいにはこれは便利という訳で、産業廃棄物やら核廃棄物など処分にお金が掛かるものまで投げ込まれる。
ある晴れた日。
誰かがふと空の上から「おーい でてこーい」という声がしたのを聞く…
なんとなく、怖くなる話だ。
この話で著者が言いたい事は、もうご存知かと思うが、
「自分たちのしてきたことは全て自分たちに返ってくるんだよ」
ということだ。
きっと「おーい でてこーい」の穴にもっといいものを投げ込んでおけばと思ってみてももう遅いのだろう。
人生はプラスマイナスゼロという言葉を聞いたことがある。
もし、今まで自分が悪い事ばかり周りにしてきたとして、今から善い事をしても返ってくるのは、自分がしてきたこと「すべて」だとすると、わたしもこれから覚悟して生きなければならないに違いない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました