高度成長時代のスケッチ

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日本が現在中国や韓国に工業製品で負けていることについて、父から面白いことを聞いた。
かつて日本がアメリカやドイツの製品に対してしていたことだ。


父は日本の高度成長時代を働いてきた一人であり、当時ボイラーの設計士をしていた。
欧米に追いつけ追い越せでやってきた中で、こんなことがあった。
ドイツの製品を会社が買ってきて、それをスケッチしろという。
もちろん外見をスケッチするだけではなく、部品まで全部ばらしてスケッチをするのだ。
設計図がないかわりに設計図代わりになる絵を描く。
そうして技術を盗んでいった。
そのまま他国の製品の真似をした訳ではないらしい。
父の話だと、部品の中で余計な部分があれば削って小さくするなど、より小さくてより良い製品を作ろうという気持ちが現場にあったらしい。
「韓国や中国も日本の製品に対して同じことをしたと思うよ。だから日本に勝てたんだ」
今の日本を作り上げていったものの一つには、高度成長時代のスケッチもあったに違いない。

コメント

  1. ばってん より:

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    父親のお話、よく理解できました。当時の国内企業の多くが、同様な事をやっていたし、韓国や中国の発展もその通りだと思います。
    自分は、東京オリンピックの翌年1965年(昭和40年)に、世界的建機メーカーC社との合弁会社に就職し、約15年間購買業務に従事しました。
    製品の設計仕様は、アメリカで決定され、機能部品の多くは輸入品が使われていたので、国産化のため取引先とともに性能試験・分解して材質調査等々やりました。
    C社の日本進出により、存続さえ危惧されたライバルK社は「追いつけ、追い越せ」の頑張りで、現在の地位を確立しました。

  2. mrgarita より:

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    ばってん さん
    > 製品の設計仕様は、アメリカで決定され、機能部品の多くは輸入品が使われていたので、国産化のため取引先とともに性能試験・分解して材質調査等々やりました。
    こうした話を美談ですますことなく、淡々としていただけるとありがたいなあと思いますね。
    貴重な体験談ありがとうございます。
    > C社の日本進出により、存続さえ危惧されたライバルK社は「追いつけ、追い越せ」の頑張りで、現在の地位を確立しました。
    マラソンでも、追いかけるほうが有利といいます。
    今度は日本がまた追いかける番になって再逆転したら面白いなあと感じます。
    ライバルがいるというのはいいものです。
    mrgarita

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