蛇はどこへ消えた?

そういう気持ち

1週間ほど前になるが、帰宅したわたしに子供たちが家の中で蛇を見たと言う。

その時のわたしはあまり驚きもせず、「我が家に蛇が出るのは、これで2回目か」と思っただけだった。というのも、一度台所に大きなアオダイショウがいたときがあったからだ。その蛇の長さは1メートルは優にあった。当時、夜中に台所から何やら物音がしてくるので、泥棒かと思って台所に行ってみた。なんと動き回る蛇がいた、というわけだ。
アオダイショウは、わたしが箒で追いかけていくと、すごい速さで玄関の小さな隙間から出て行った。

蛇の移動速度はこちらが考えている以上に速い。
蛇の動きと移動速度が一致していないのだ。一致していないというのは、蛇の動き方のわりに移動が速いという意味だ。だからちょっと怖い。
今回わたしの子供たちが見た蛇は、30センチほどだったらしい。きっと子供の蛇だろう。以前、蛇が逃げ込んだ玄関の隙間は既にふさいである。今回は違う場所から入ってきたのかもしれない。

都会なら家の中に外の生き物たちがいることは稀だと思う。
しかし、我が家は田舎に加えて、築70年を越えるような家に住んでいるため、隙間ならいくらでもある。玄関にガマガエルがいたり、10センチを越えるムカデが我が物顔で畳の上を移動していたり、秋になるとコオロギが家の中で5重奏を奏でるような家だ。小さな蛇ならいつでも出入り自由だろう。

今回気になることは、子供たちが見かけた蛇がどこに消えたか分からずじまいであることだ。部屋の引き戸の隙間に逃げ込んだらしいが、そこは行き止まり。それ以来蛇を見た家人は誰一人おらず、わたしもタンスの後ろなど懐中電灯を照らして探してみたがどこにも蛇は見当たらなかった。こんな時は警察に「家の中に蛇が逃げ込んだんです!」などと言うわけにもいかず、どうしたらいいのか、はたと困ってしまった。

人間何でも悪い方向に考えるものだ。
夜中、蛇がやって来てわたしの首を絞めたらどうしようとか。次回この蛇に会うときはかなり成長がすすんで大蛇になっていて、気づいたら家人が一人減っていた、などとグリム童話よろしく想像が膨らんでしまう。最近は、夜中に少しでも物音がすると「やつが来た!」などと考えている。

さて、寝るとしようか・・・あ

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