続編ということを知らずに購入してしまった。
この『クスノキの女神』は第2弾で、シリーズの第1弾として『クスノキの番人』なる本があったのだ。
だから「クスノキ」に宿る力や主人公がおかれている状況を良く分からないまま読み進めた。
でも面白かった。
ただ、わたしとしては小説本編よりも作中作として登場する高校生の女の子と中学生の男の子による合作の絵本『少年とクスノキ』の方に魅力を感じた。手元にあれば実際に読んでみたい。
本編より作中に出てくる絵本の方が魅力的に思えたのは、存在しない絵本に対してちょっと想像力を働かせ過ぎたからだろう。
余談
よく利用する図書館の予約ランキングでこの「クスノキの女神」は1位だった。
東野圭吾が人気作家であるのは間違いないようだ。
もっとも、読みたい人が多いのはうなづける。
東野圭吾の小説は読みやすい。
わたしの場合、読書の最中に周りでテレビや音楽などの音が聞こえていると、読書に集中できないことがある。
東野圭吾の小説は情景や人物の心情が頭にすっと入ってくるものが多いので周りの音が気にならない。
わたしのような読書に集中できない人間にとって東野圭吾の小説は読みやすいのだ。
だからと言って、読みやすい小説が心に残るかといえば別問題といえる。
コメント