可哀そうな人

アイキャッチ未登録画像 そういう気持ち

道で浮浪者などを見かけた時、わたしは心の中で「ああ、可哀そうに…」と思っている。
しかし、その人が本当の《可哀そうな人》かどうかは、本人に聞いてみなければ分からない。

実はわたしが見かけた浮浪者は今人生で一番幸せな時を過ごしているのかもしれない。やっと社会から(あるいは家族から)自由になれた、と感じているかもしれない。
同じ様に両親が離婚しまして…などと言われた相手を同情する気持ちも、相手からすると余計なお世話かもしれない。当事者が決して他人に言わない(言えない)部分は必ずあるのだ。世間に対して諦めを持つ人ならなおさらだろう。わたし自身がそうであるように。

不幸そうなニュースを見た時「ああ、可哀そうに」と早計する自分がいる。マスコミが作りあげたイメージをなぞっているだけのわたしは、もすこし想像力をもたないといけない。

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