長崎瞬哉(詩人) 自由律句:未来 都会の雑踏で 道に迷っておろおろしている老夫婦を見て かわいそうだと思ったのは 私の未来 子どもに期待するより 自分に期待せよ あなたたち 大海の水を 柄杓一つで かき出してゐるわが人生 長崎瞬哉 2014.02.22 長崎瞬哉(詩人)
長崎瞬哉(詩人) 観音様にちかづく話 「観音様はこれくらいなんだよ」と、 女の子はわたしに言った。 小さな手を上げられるだけ上げて、 これ以上ないを意味している。 【写真】2014年1月10日 観音様と私の関係 2014.01.10 長崎瞬哉(詩人)
長崎瞬哉(詩人) 短編:教室ロケット 「教室ロケット」/長崎瞬哉 ある日、ぼくの投げたバスケットボールがミツオ君の顔に当たった。鼻血こそ出なかったが、ミツオ君は痛そうだった。ミツオ君は、ぼくより体が大きくてがっしりとしている。でも、スポーツは苦手だ。 ぼくのクラスの男子は、自分... 2013.12.21 長崎瞬哉(詩人)