短歌

長崎瞬哉(詩人)

短歌:水戸20時18分発 常陸大子行き

ぐっすりとホームで夢見る花びらを到着電車が宇宙そらに運ぶよ
長崎瞬哉(詩人)

短歌:魔法

葉の落ちた木からつぼみが出てきたよ春は魔法と毎年おもう
長崎瞬哉(詩人)

短歌:炭水化物

夕食の献立何にしようかと悩んだけれど餅とラーメン
長崎瞬哉(詩人)

短歌:人はみな

Bさんは 囚人だよと Aが云う誰かが見れば Aも囚人
長崎瞬哉(詩人)

短歌:家族

つかの間の 家族といふは 有難き一人一人が 過ごす夢かも
長崎瞬哉(詩人)

短歌:青春

無理だって今なら分かる あの頃はなんにも見えず 君を見ていた
長崎瞬哉(詩人)

短歌:暗がり

もし夜に電気をぜんぶ 消したなら
長崎瞬哉(詩人)

短歌:幸

一筋の朝日その葉を 照らしたり
長崎瞬哉(詩人)

短歌:東京

夜を往く人と車と自転車と景色となりて 街にとけこむ
長崎瞬哉(詩人)

短歌:停電

停電で ブログ更新 できないがネタはいくつも 浮かんでくるよ