短歌

長崎瞬哉(詩人)

短歌:霜

霜降りぬ穴熊掘りし 穴二つ掘れどひもじき浮き世なるかな
長崎瞬哉(詩人)

短歌:かたぐるま

何よりも 高いと思った 肩車景色は僕の 宝物だよ
長崎瞬哉(詩人)

短歌:姿なき

におうなあ カメムシきっと いるはずだここか?そっちか? ちがう、頭だ!
長崎瞬哉(詩人)

短歌:再入学

廃校がグループホームに改修し再入学を余儀なくされる
長崎瞬哉(詩人)

短歌:平和

被爆地や 平和を願う G7(セブン)武器わたす人 武器もらう人
長崎瞬哉(詩人)

短歌:散歩

小春日や 散歩の風は 心地よし便意もよおし へんな早足
長崎瞬哉(詩人)

短歌:逢う日遥けし

解放を 夢見て過ぎし 子育ての懐かし日々ぞ 親心かな
長崎瞬哉(詩人)

短歌:人生

俺のそば 歩く君たち エキストラ俺も誰かの 通行人A
長崎瞬哉(詩人)

短歌:卒業

先生と 呼んでくれたね ありがとう
長崎瞬哉(詩人)

短歌:廃校

廃校が 介護施設と なりにけり窓辺にすわる いつかの少年