長崎瞬哉(詩人)

川柳:詩と死

人生は一つの死だと誰が云ふ人生も一つの詩だと誰か云ふ
長崎瞬哉(詩人)

川柳:父母

だれも死ぬ教えてくれた父と母
そういう気持ち

災害があってもなくても100年後には誰もいない

現代の人にとっての3月11日のような特別な日が大昔の人々にもあったに違いない。100年経てば、今この世にいる人は誰もいなくなる。(もちろん例外はあると思うが)9年前の大震災で知ったのは、人類も草木同様に地球の意志には逆らえないという事だ。多...
長崎瞬哉(詩人)

ショートショート:猫と世界

わたしはいつから猫になっていたのだろう。確か昨日は電車に揺られてしたくもない仕事に行ったはずだが。昼にはスキヤの牛丼を食べて、残業もせずに帰宅した。はず、だった。確かにわたしは「猫になりたい」と考えたことはある。一度や二度ではない。通勤途中...
長崎瞬哉(詩人)

メメントモリ

死ぬ間ぎわいったい何を見るんだろう長崎瞬哉
言葉

昔からの言い伝え

以前、わたしは叔父さんからこんな言葉を聞いた。人は満潮の時に生まれて、干潮(引き潮)の時に死ぬんよ実際、科学的には証明されていないらしいが、人間も自然の一部だと考えるとこうした話は信じたくなってくる。(と言うかわたしは信じている)満潮や干潮...
そういう気持ち

猫は家に

猫は家につき、犬は人につくと言う。昔、わたしの実家では常に猫を飼っていた。藁葺きだった屋根にトタン屋根をかぶせた築100年以上の古い家がわたしの実家だ。天井が黒く煤(すす)けており、以前は囲炉裏があった面影を残していた。要するに昼間でもおば...
そういう気持ち

いつかまた会おう

恐山のイタコは小さい頃にすごく興味があった。わたしの記憶では、イタコ(と呼ばれる盲目のおばあちゃん)に誰それの霊を呼び出してくれと頼むと、その人の霊がイタコに憑依して、本人のような口調で話し出すのだ。当時のテレビ番組で見たのだが、イタコのお...
長崎瞬哉(詩人)

川柳:死とは

人はみないつかどこかで死んでゆく
言葉

2016年8月のメモ

人生は舞台、人はみな役者にすぎないシェイクスピア